だし茶

液体出汁「あたり」を少量入れた鍋に水を多めに入れて沸騰させ、それを急須に入れた煎茶に注ぐ。
三代将軍、家光が参勤交代令を施行してから各地の殿様と一緒に江戸城に上がった昆布、鰹節、椎茸の単品の調味料を江戸城料理番が混合したのが世界遺産を獲得した日本の「出汁」の始まりだった。その出汁で作った煮物を充てに冷めたご飯に煎茶をかけて食した家光の味のセンスが「お茶漬け」を誕生させ庶民に広がった。
飲んでも美味しい「だし茶」。
江戸が香る味を堪能ください。
全ての江戸料理の原点が喉越しに物語を醸し出してくれる。

料理 九見 竜(きわみりゅう)

関連記事