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四季の行事~お月見~

月を愛し、月とともに暮らしてきた日本人。月は、日本の美意識、季節感を映し出す鏡のようなものです。月を眺めて楽しむお月見は、旧暦八月の「十五夜(中秋の名月)」と、旧暦九月の「十三夜」の二つがあります。平安時代の宮廷では、満月を眺めながら詩歌を詠んだり、船から水辺の月を楽しむ舟あそびの宴を催したりしていました。江戸時代に入って、年中行事として庶民の間に広がりました。芋類の収穫期であったことから、豊作への感謝を込めて芋やお団子をお供えし、ススキを飾るようになりました。また、月の満ち欠けが先祖との「つながり」を連想し、先祖に感謝をする日でもあります。

今年の「十五夜(中秋の名月)」は?
今年は9月24日です。
お月見の伝統的なスタイルは、縁側や庭先にお供え物を置き、秋の七草を飾ります。お団子を備えるのが一般的になりました。丸いものをお供えするのは、月と同じ丸いものを食べることによって、健康と幸福がもたらされると信じられているからです。

十三夜とは?
今年は10月21日です。
「十三夜」「栗名月」「後の月」とも呼ばれ、十五夜と合わせて、二夜の月と呼ばれています。
「十五夜を愛でたら、十三夜も愛でなけらばならない」といわれ、どちらかだけ月見をするのは「片見月」といって忌む習慣があるとのこと。実は、中秋の名月より空に曇りがなく、美しい月を見られるのは十三夜とも言われているそうです。

今年の十五夜はご覧になりましたか?
東京の夜空はあいにくの曇り空でしたが、保育園の園庭にお月見のお団子が備えてあり、
「お月さまのお団子だね」というと、小さな女の子が「違うよ。うさぎさんのお団子だよ。」と教えてくれました。
子供たちの心に、「お月さまにはうさぎがいて餅つきをしている…」というのはまだまだ引き継がれているようで、少しほっこりしました。
十三夜も楽しみですね。

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