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観光客数増加中!和束町が注目されるワケ

和束町は茶源郷として観光客数が伸びていると前回お伝えしていますが、本当に増加しているのか。
茶師から話は聞いたものの実際の数字を知りたくなり、京都府と経済産業省がまとめた和束町の資料に目を通してみることに。
観光客数の増加やその理由が改めて理解できましたので私の納得ポイントをお伝えいたします。

和束町の観光客数

京都府の資料は平成29年(2017)の数字でちょうど私が訪問した年のデータになります。
京都府全体では観光客数は約8,687万人で前年度比減(前年8,741万人)という人気観光地らしからぬ結果となっていますが、和束町はH28年94,463人からH29年は152,984人で58,521人多く前年比162%増という結果に。
内訳も細かくデータが分かれていましたので下記ご紹介させていただきます。

和束町に訪れる外国人観光客

外国人観光客の伸び数は宿泊人数でしか比較できませんでしたが63人(H28年)→158人(H29年)と約2倍に。和束町にはまだまだ宿泊施設が足りないため宿泊人数は少なく感じますが日帰りでの観光は150,584人で前年より58,737人増加していますのでアクセスが悪い場所にもかかわらず観光客が増えているのはそれでも行きたいと思う魅力のある場所だと言えます。
また外国人観光客においては国別のデータもありました。京都全体では中国、台湾、アメリカの順でアジア圏が多い結果に。
しかしながら和束町ではアメリカ、イギリス、フランスと欧米圏が多いのです。ちなみに宇治市は中国、香港、台湾とアジア圏メイン。私が予想するにお茶というくくりで宇治茶=宇治市ということでツアーが多く組まれている一方で和束町へのルートはインフラもまだまだ完全とは言えないこともありツアーが組みにくい為、興味がある人が個人的に観光にきているのではないかと考えます。
経済産業省の資料では外国人旅行者数という数値も出ていました。H26年は297人だったのに対してH27年には3200人と約10倍に。
これはH26年度から和束町と和束町内の民間事業者が海外からのインターンシップを受け入れ開始、外国人観光客向けのリーフレットの作成、 WEB サイトの配信などインバウンド観光のための土台作りをきちんとした成果とのことでした。さらにゲストハウスも運営をスタートしたことも要因の一つとのこと。
ゲストハウスの話を茶師に初めて聞いた時も「和束町の普通の居酒屋にゲストハウスに来た外国人が来て食事するようになったんだよ。ちゃんと英語メニューも作ってさ。和束町のみんながお酒飲んでる中食事していてなんか不思議な感じだよ。」と話していたので記憶に残っています。この話を聞いた際に北海道のスキー場がオーストラリア人の観光誘致を行っていた当初のことを思い出しました。今では多くのオーストラリア人が北海道に滑らかな雪を求めてくるのが当たり前になりましたが、当初は飲食店等も慣れない英語対応に四苦八苦していたとのことで和束町もいつの間にかどこも英語表記が当たり前になる日が来るのではないでしょうか。

なぜ観光客数が増加したのか

経済産業省が制作している「京都府和束町基本計画」の資料にもありましたが和束町では下記取り組みを積極的に行い観光客誘致に力を注いでいます。

・インバウンド誘致
・お茶観光誘致化(山城地区全体で)
・修学旅行生対象の教育観光のを目的とした農家民泊「グリーンツーリズム」を推進

さらに2017年は道の駅が和束町のある山城地区に新しくオープンしたこともあり増客の要因の一つにもなっているのではないでしょうか。

和束茶カフェの売り上げ推移

こちらは驚くことにH25年800万からH28年2500万の売上となり約3倍の売上となっています。
それだけ和束茶を求めていらっしゃる方が増えている、認められている証ではないでしょうか。
和束のお茶は宇治茶として流通する場合が多いので和束茶として購入できる場所は和束茶カフェの直売所や茶農家のオンラインショップがメインのため大変貴重です。そのため和束茶カフェに訪れて生産者を見て、茶畑も見て、お好みの茶葉を購入する方が増えているのかと思います。茶酵素本舗としてはその貴重な和束茶を現地に行かなくても茶畑の様子や生産者の考えがわかるようこのブログを通じて理解していただきオンラインショップで購入してもらえたらと考えています。

行くの大変そうだけどやっぱり和束町を訪れてみたいというお客様

そんなお客様に朗報です。
経済産業省の資料によるとH29年度から着手しているインフラ整備により2023年ごろに「犬打トンネルバイパス」が完成予定です。バイパスが完成すれば京都市からはおおよそ30分で和束町に行けるようになるそうです。
現在は約1時間10分かかっているのでかなり短縮できます。山道のドライブはまだ必須ではありますがそれは和束町の環境を守るため。
ちなみに車の運転が不慣れな方は木津駅からバスで向かうこともできますのでご安心ください。
ただ、ひとつお願いがあります。

観光客数の皆様へ

和束町のHPにはこのような案内が掲載されるようになりました。
観光にお越しの皆様へおねがい
当たり前のことですがきちんと提示することで観光客の気持ちをより保つことができる良い案内ですよね。
私がオススメする観光時期はお盆の時期です。
ちょうど夏休みの真っ最中&会社もお盆休みの方も多いのではないでしょうか?
茶業も4月後半から5月からの茶摘みと製造がやっと落ち着いてきたかな、という時期なので茶農家さんの邪魔をすることなく見学することができます。
またお茶も新茶から少し落ち着いて若々しく青みがかった香りからお茶らしい香りになってくる時期で個人的におすすめです。
さらにおすすめの時期があります。
それは茶源郷祭りの時期です!!

茶源郷祭り

昨年で7回目、大体毎年11月の週末に行われている和束町主催のお祭りです。
お茶の販売や茶畑ツアーはもちろん、和束町産の農産物を販売する屋台やワークショップなど和束町の魅力がたっぷり詰まったお祭りです。お子様向けのイベントもありファミリーで楽しめるのも魅力的です。
私も昨年伺いたかったのですが残念なことに伺えず・・・茶源郷パスポートがほしかったなぁと悔やまれます。今年もパスポート発行してくださることを切に願います。笑

茶源郷パスポートとは?と思われた方へ
茶源郷祭りについてはまたの機会にお伝えさせていただきたいと思います。

京都府内全体の観光客数が減少してしまった年でも観光客が増加し続ける和束町の魅力がお分かりいただけましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

参考資料
平成29年(2017年) 京都府観光入込客調査報告書
京都府和束町基本計画 経済産業省

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