心と脳を癒す~世界一の一発屋は誰?
スタッフSです。
街はすっかりクリスマスの雰囲気ですね。
師走と呼ばれるこの12月、年の瀬に向けて”なぜか”忙しい皆さんも多いのではないでしょうか。
特にことしは2019年ということもあり、来る2020年に向けて大きな決心や節目のようなものを感じている人もいるかもしれません。
忙しい日々の中、家事に仕事に慌ただしくしていても、ふと耳に入ったメロディーや響きにハッとすること、ありませんか?
今回はそんな音楽と脳の関係についての話題です。
脳にいい音と悪い音
私たちの身のまわりには、様々な音が存在します。
鳥のさえずり、川のせせらぎ、浜辺によせる波の音・・・。
このような自然が作り出す音を日常的に耳にする人は、おそらく少ないのではないでしょうか。
現実には、クルマが行き交う音、誰かの咳払い、パソコンのキーを叩く音、高収入アルバイトの広告トラック(繁華街に限る)・・・。
ノイズというべき音が、私たちのまわりには溢れています。
ただでさえスマートフォンから過大な情報が溢れてくる現代。
耳からノイズが入ることで知らず知らずのうちに「脳の疲労」を溜めている人も多いといわれています。
忙しいうえにノイズで脳が疲れてしまったら、たまりませんよね?
そんな脳の働きに着目し、最近ではオフィスでBGMを流す会社も増えているそうで、特にクラシック音楽は働く人の心と脳にいい影響を与えてくれるんだとか。
無音の静かなオフィスでは耳につく”他人が発する雑音”も、ゆったり流れるBGMが上手に打ち消し、心落ち着けて仕事ができるのだそうです。
ついイライラしがちな仕事の環境も、心と脳をリフレッシュし集中できることで全体の業績upに繋がれば、試してみる価値は大いにありますね。
科学的に解明された効果
まず基本的な仕組みとして、クラシック音楽を聴くことで芸術的活動を担当する右脳が刺激され、結果として忙しい日常で酷使されている左脳を休めることができるというのが、この音楽の利点です。
そして音楽と脳の関係で重要なのが、ドーパミンの分泌に関わる神経系。
音楽を聴くことでこの神経が刺激されドーパミンが分泌、その結果、気分が高まり、やる気が出るという仕組みが解明されています。
特にクラシック音楽はこの神経を刺激しやすいといわれており、有名なところではモーツァルトの音楽が特にいいそう。
また、心地いい気分にさせてくれるのが「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」といわれる音のゆらぎ。
川のせせらぎや炎の揺れなど自然現象に見られる「1/fゆらぎ」が、人がリラックスしているときに発生するα波を誘発してくれるのです。
モーツァルトを代表とするクラシック音楽はこのゆらぎを多く持っているので、α波を誘発するには最適ですね。
効果的に取り入れるためのポイントは、好みの分かれる激しい曲調や、聴くことで左脳が働いてしまう「歌詞のある音楽」を避けるという点です。
また長い時間聴く必要はなく、仕事の移動や家事の合間、ちょっとした時間で聴くだけでも、脳の疲れを取ってくれるそうです。
ちなみに茶酵素本舗の来客スペース(ラウンジ)では、普段からジャズやクラシックなど様々な音楽をかけており、人物を美しく見せるハロゲンランプの照明も相まって、お客様から好評です。
世界一の一発屋とは?
モーツァルトはいうまでもなく素晴らしい音楽家であり、脳との関係でも世界的に認められているところですが、このクリスマスの時期に特におすすめしたいのが、ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel,1653-1706)。
そう、あの有名な「カノン」の作曲者です。
カノンといえば、様々なヒット曲で使われる「カノン進行」というコード進行が知られていますね。
木綿のハンカチーフ(太田裕美)/翼をください(赤い鳥)/負けないで(ZARD)/さくら(森山直太朗)/少年時代(井上陽水)/Tomorrow(岡本真夜)
などなど、挙げていけばきりがないほど、「カノン進行」をベースにした名曲は多く存在します。
特に日本人が好むコード進行だといわれていますが、クリスマスといえば山下達郎「クリスマス・イブ」が私たちの琴線に触れるのではないでしょうか。
(※新幹線のホームのCMを連想した方、正しい反応です)
パッヘルベルは17世紀~18世紀初頭のドイツを代表するオルガン奏者ですが、他の楽曲もある中、「カノン」だけが突出して有名であることから「世界一の一発屋」と呼ばれています。
いまでは誰が聴いても「カノン」をベースにしたとわかる「クリスマス・イブ」。
しかし曲がリリースされた1983年当時、元ネタになった「カノン」はいまほど有名ではなかったそうです。
JRのCMに使われた1989年頃から曲が大ヒットし、様々なアーティストが取り入れたことで大定番の「カノン進行」として日本人に愛されています。
美しい旋律が折り重なる「パッヘルベルのカノン」も「1/fゆらぎ」が多く含まれる曲として有名ですね。
クリスマスや忙しい師走の時期にぜひ聴いていただきたい名曲です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。