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「お中元」「暑中お見舞」「残暑お見舞」の違いと贈る時期~二十四節気「芒種」~


こんにちは!伯龍庵京子です。6月に入りましたが、そろそろ考えておきたいのが「お中元」や「暑中見舞い」です。
まだ気が早いといわれそうですが、京子には失敗談があります。「お中元」を送ろうとデパートに行ったのはいいものの、お店の人に、「もう、残暑御見舞いということでよろしいですね」と聞かれて、「あー、遅かった!」と後悔したことがあるんです。
今回のメルマガでは、「お中元」に代表される夏のギフトの時期について、今のうちに確認しておきたいと思います。

そもそも「お中元」って何でしょう?

お中元やお歳暮は、基本的に目下の人から目上の方へ、この半年間の感謝の気持ちを表すために贈るものです。
お中元の歴史はとっても古いですが、今のスタイルで盛んになったのは明治時代以降。社会の変化とデパートの誕生で、日本人の新たな贈り物のかたちとなって定着しています。
ところで、お中元は、お歳暮とともに、毎年必ず贈るのがマナー。だからお中元を贈る人には、必ずお歳暮も送ります。また1年限りのお中元というものも、ありません。今年だけ贈るのであれば、「お中元」ではなく「御礼」などとして送りましょう。また、お中元は半年の御礼、お歳暮は一年の御礼となるので、予算はお歳暮のほうを若干高めにするとよいでしょう。

「お中元」「暑中御見舞」「残暑御見舞」の時期


お中元の時期は地方や地域によって異なります。同じ地域内で贈るなら問題ありませんが、遠隔地や地方に送る場合は、相手先の事情や習慣を尊重しましょう。
基本的コンセプトは「お盆の時期に合わせる」ということになります。今も全国的に「お盆休み」は8月15日をはさむ時期に行われますが、これは旧暦のお盆に合わせています。日本の大部分は今も旧暦のお盆が普通です。しかし、東京をはじめとする首都圏や一部の地域(東北、北陸の一部)では7月15日前後にお盆を行うため、お中元の時期も早いのです。

【「お中元」の時期】
・関東、東北、北陸の一部:7月1日~15日
・関西、東海、中国、四国:7月15日~8月15日
・九州:8月1日~8月15日
*全国的にお中元の時期が早まっているので、首都圏では6月末から贈ることもあります。
*北陸は都市部とその他で時期が異なるので、相手先の習慣を要チェック。
*全国的に、関東の習慣の影響で、お中元の時期が早まっている傾向にあります。

【「お中元」の時期を過ぎたら?】
うっかりお中元の時期を過ぎてしまっても、「暑中御見舞」、「残暑御見舞」として贈ることができます。
・関東、東北、北陸の一部
 7月15日~立秋(今年は8月8日)は「暑中御見舞」
 立秋(8月8日)~9月までは「残暑御見舞」
・その他の地域
 8月15日以降は「残暑御見舞」

【「残暑御見舞」のリミットは?】
目安として、処暑(8月22日)までは送りましょう。相手先への到着は8月25日まで。

あえて「暑中御見舞」「残暑御見舞」にする場合


お中元は、目下の人から目上の人への感謝を伝えるものなので、基本的には「お返し」をする必要はありません。しかし、「この人からいただいて、申し訳ない!」と、お返しをしたいこともあります。そんな場合は、間髪を入れずにお返しするよりも、少し間をおいたほうが印象がよいでしょう。そんなときは、あえて「お中元」の時期をずらし、「暑中御見舞」「残暑御見舞」としてお返しするとよいでしょう。
また、自分や相手が喪中の場合はどうしたらよいでしょうか?
お中元はお祝いごとではなくて半年間の感謝の意を表すものなので、どちらが喪中でも贈ることができます。でも四十九日だったらちょっと待って時期をずらし、「残暑見舞い」などとして贈るのがよいかもしれません。

どんな品物がよいか


お中元の品を何にしたらよいか、いつも迷いますよね。相手の方の好み、体質、生活習慣に合わないものだと、贈っても喜んで使っていただけないかもしれません。日頃から、何が喜ばれるか、さりげなく調べておくのがよいでしょう。それでも、わからない場合は、無難なものを選ぶとよいでしょう。お中元は毎年継続して贈るものなので、予算の範囲内でということも大切です。高価なものがよいとは限らず、気持ちのこもったものを選びましょう。また、夏の暑い時期に送るものなので、夏を少しでも涼しく過ごせるような食料品や雑貨などから選ぶのもヒントになりそうです。

気持ちを込めた「送り状」を


むかしは「お中元」などの贈り物は、相手の家まで届けに行ったものでした。時代が変わって、現代ではそんな丁寧なことはほとんどしなくなりました。でも、その代わりに送り状を出す習慣があります。ところが、これも今は省略する人が多いようです。でも気持ちを伝えるために、送り状は実はとてもよい習慣です。ハガキや手紙に季節の挨拶と「贈りました」という簡単なメッセージを書き、贈り物と同時にポストへ投函します。メールで済ませることもできますが、相手の方と自分の関係に応じて、心のこもったかたちで、発送のご挨拶をするとよいでしょう。
また、自分が贈り物をいただいたときは、必ずお礼の連絡をします。電話やメールもよいですが、相手の方との関係により、お礼状も奥ゆかしくて、なかなかよいものです。素敵な和紙のハガキや美しい絵葉書を、こういうときにこそ使いましょう。

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二十四節気「芒種」


「芒種」は「ぼうしゅ」と読み、稲や麦などの種をまく頃という意味です。「芒(ぼう)」は「のぎ」とも読み、稲穂や麦の穂の先についている鋭い針のような部分のことです。なお、実際にはもう種まきは終わり、西日本では田植えが終わった頃でしょうか。梅の実が色づいて、梅干し用の梅が出回ってきます。蛍やカマキリも現れる時期。次第に梅雨入りの季節となってきます。そろそろ、新しいレイングッズも準備しないといけませんね。
次回、6月21日「夏至(げし)」のメルマガは「水出し茶がおいしい」です。湿度や温度が上がる時期。水出し茶ですっきり気分爽快になりましょう。お楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

二十四節気メルマガ担当:伯龍庵 京子

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